福井に生息するカタツムリの代表種が激減、なぜ? 気候変動や都市化が原因か
最後にカタツムリを見たのはいつ?―。 福井県内に生息するカタツムリの代表種ツルガマイマイが激減している。気候変動や都市化が原因と考えられ、ニホンジカの食害も影響しているという。県内の専門家によると、本年度末に改訂版が公表される「県レッドデータブック」でリストに入るのが確実な状況だ。
ツルガマイマイは殻の直径が50ミリに達することもある大型のカタツムリ。敦賀市などの福井県を中心に石川県や滋賀県、京都府にも生息する。
環境省の生物ニホンジカ多様性保全推進アドバイザー長谷川巖さん(70)=越前市=によると、道路建設などに伴い行われる環境影響評価の調査では5年ほど前からツルガマイマイの減少傾向が現れている。
長谷川さんは、今回の県レッドデータブック改訂でカタツムリが含まれる陸産貝類や両生類などを担当する作業部会の部会長。作業部会は昨年から足羽山(福井市)や西山公園(鯖江市)、天筒山(敦賀市)などで調査を行っているが、2002年発行の前回レッドデータブックの調査結果と比べ、数が大幅に減っているという。
具体的には、前回は100平方メートル当たり10~20匹程度が見つかる場所が珍しくなかったが、今回は「いても1、2匹程度ということが多い」(長谷川さん)。6~8月に長谷川さんが村国山(越前市)の約15地点を調べたところ、ツルガマイマイがいたのはわずか2地点だけだった。
ニホンジカ
各エリアでは住民に聞き取りもしているが「少し前まではたくさんいたが、最近は見ていない」といった声が多く聞かれるという。
カタツムリは移動する能力が低いため、地域ごとに固有種が存在している。環境の変化の影響を受けやすい種といえる。長谷川さんは平地や山地に生息するツルガマイマイが減っている理由として、まず温暖化を挙げる。
ほかに、嶺南を中心にシカの生息密度が上がり“すみか”となる下草が食べ尽くされたことや、都市化で生息環境が縮小したことなどが原因として考えられるという。
レッドデータについては、今後報告される調査結果も踏まえ、作業部会が絶滅の危険度を評価する。前回ツルガマイマイは“無印”だったが、長谷川さんは「絶滅危惧1類」「同2類」「準絶滅危惧」のいずれかには入ると指摘。「メダカなどと同様、当たり前だった生き物が知らぬ間に姿を消しつつある現状を多くの人に知ってほしい」と訴える。
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