引退・稲葉「野球人として誇れるのはデッドボール138個」
日本ハム・稲葉篤紀内野手(42)が2日、札幌ドーム内で会見し今季限りでの現役引退を発表、報道陣の質問に答えた。稲葉
――引退を発表してチームメートの反応は
稲葉:とてもびっくりしていました。集まってもらった8月31日の試合はナイター(明けの)デーゲームで朝早かったのでボーッとしていたんじゃないですか。本当かなと。何人かの選手は「目が覚めました」と驚いていた。
――プロ野球人生のスタートはヤクルトだった
稲葉:野村監督にこの世界に入れてもらって野球をゼロから教えていただいて、入団した年に日本一にもさせていただいた。本当に強いヤクルトにいさせてもらって幸せでしたし、現役生活を20年も続けてこられたのも野村監督のおかげ。大きな手術もしたんですけど、ヤクルト球団にはボクという人間を成長させていただいた。
――そして、05年に移籍した日本ハムでの思い出は
稲葉:やっぱり2006年の日本一になったことですかね。新庄さんがファイターズという名前を全国に広めた方だと思っていますし、僕は2005年に入団したんですけど5位でCSには行けなかった。なにかすごい責任を感じていたんですが06年に日本一になれて少し恩返しができた。少しホッとした部分がありましたね。44年ぶりだったので本当にうれしかったですね。
稲葉
――3度の日本代表については
稲葉:当然WBCで世界一になったこともうれしかったんですけど、(北京)五輪予選で台湾で韓国と戦い、その時に野球ってこんなに長くて、こんなに勝つのが苦しいのかと。大変な試合、絶対に勝たなくてはいけない試合に勝って星野監督と喜んだ。これがボクの中でひとつ、稲葉篤紀をステップアップしてくれた。
――今後のビジョンは
稲葉:当然、指導者にもなりたいという夢もありますし、北海道をまだまだ盛り上げていく上でも子供たちを指導していきたい夢もある。今までは応援してくれる人たち、支えてくれる人たちに感謝しながら野球をしていましたけど、これからは野球に感謝、恩返しをしたい。自分が若い選手を育てていきたいという夢を持っています。
――残り27試合の中で味わいたいこと
稲葉:ボクはやはりコツコツとやってきた人間なので、残り試合も変わらずコツコツとやっていきたい。まだビジターゲームもありますし全国のファンのためにもプレーで皆さんに感謝したい。派手なことはできないんでヒットをコツコツ狙っていきたい。
――稲葉ジャンプについて
稲葉:ボクの空気までも変えてくれる応援。ボクが弱っている、調子の悪い時でもすごく勇気を与えてくれる。外国人選手までも「すごい!」と言ってくれる応援はなかなかないと思います。
――野球人として一番の誇りは
稲葉:2000本安打もそう思いますが、ボクの中ではデッドボールが百三十何個(正確には138)になったと思う。20年でそれだけ当たるのもすごい。強い体に産んでくれた両親にも感謝したいし、痛みに耐えられたことも誇っていい。あとはお世話になった全部の監督を胴上げしてきたんで、これだけは誇っていいんじゃないですか。
――若い選手が成長している
稲葉:すごく頼もしいというか成長したなと、ここ数試合感じています。今は失敗を恐れずやっている。これから先、チームを引っ張る立場になってくると、だんだんプレッシャーがかかってくる。それが出て初めて一流になれる。チーム自体もいいチームになってきている途中。これからのファイターズをすごく楽しみにしています。
――引退表明の影響は
稲葉:あと1か月あるんですけど、いい方向に流れてくれたらいいなと思う。8月31日の日に発表して試合に悪い負け方をしたので、悪い方向に行かなければいいと心配しているんですけど大丈夫だと思う。これで一つになってくれたらいいという気持ちです。
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