ポーランド首相がEU大統領職に前向き、外相は伊モゲリニ氏有力
[ワルシャワ/ブリュッセル/パリ 28日 ロイター] - ポーランド政府の報道官は28日、同国のトゥスク首相が欧州連合(EU)の次期大統領に就任することを前向きに検討していると明らかにした。
キダワブロンスカ報道官はロイターに「欧州の首脳はトゥスク首相に対し、EU首脳会議の議長に就任するよう説得を強めている」と述べた。「首相は要請を極めて真剣に受け止めている。ポーランドへの影響、とりわけウクライナ危機に絡む安全保障の問題について分析している」と説明した。
トゥスク政権はウクライナ問題をめぐり強硬な立場をとっており、ロシアに対して強力な制裁を求めている。
EUは30日に臨時首脳会議を開き、主要な人事について協議する。複数の関係筋はこれまでに、トゥスク氏が最有力候補との見方を示している。
EU筋は、現職のファンロンパイ大統領が28日から29日にかけて欧州の首脳と電話で協議することを明らかにした。
「ファンロンパイ大統領がEU首脳に電話する。誰からも反対がなければトゥスク氏で決定だ」と述べた。
同筋によれば、アシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)の後任には女性のモゲリニ伊外相、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のダイセルブルーム議長(オランダ財務相)の後任はスペインのデギンドス経済相を充てる。
別の関係筋は、ポーランドなどユーロ圏以外の国からEU大統領が選ばれても、ユーロ圏首脳会議の議長を兼任すると言明した。フランスが反対を取り下げたとしている。
外交筋によると、ウクライナ危機でロシアに対して弱腰だとして東欧諸国がモゲリニ氏の外相就任に異議を唱えている。だがトゥスク氏が大統領に起用されれば、反対の声は収まる見通しという。
ファンロンパイ氏は、30日に次期EU首脳人事を提案する可能性があるとしている。
トゥスク氏のEU大統領就任については、英国のキャメロン首相が26日に支持を表明した。欧州委員長に就くEU統合推進派のユンケル氏と、人事でバランスを取りたい考え。
キャメロン首相の報道官はトゥスク氏について、英国とEU改革への熱意を共有していると述べた。
フランス政府筋も「フランスはトゥスク氏(の就任)を妨げない。オランド大統領は同氏と良好な関係を築いてきた」と語った。
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