イタリア地元紙の記者が見る本田の現在地 先発定着か、それともベンチ要員か
親善試合で徐々に評価を上げている本田だが……
31日にセリエA開幕戦ラツィオ戦を迎えるACミランMF本田圭佑が、シーズン開幕前の親善試合バレンシア戦で直接FKを決め、TIMカップではMVPに選出されるなど、好結果を残している。果たしてフィリッポ・インザーギ新監督率いるチームで今季先発に定着できるのか。背番号10の現在地を辛口で有名なイタリア地元紙の番記者が分析した。
コリエレ・デロ・スポルトのフリオ・フェデーレ記者は「現時点では難しいと思う。バレンシア戦ではなかなかいい試合をした。TIMカップのユベントス戦前半はよかったし、ゴールも決めた。でも、インザーギ監督にとって、まだ先発は不安だと思う。まだ状況は見えない。本田はスタメン争いで苦しまなければならない」と厳しい視線を送っている。
昨季は4-2-3-1システムの右攻撃的MFに固定されたが、期待された結果を出せずに「来年も駄目ならサッカーをやめた方がいい」と自らに厳しい評価を下していた本田。今季はインザーギ監督の4-3-3システムにおいて右ウイングで起用され、親善試合では結果を出している。
バレンシア
本田に対する信頼を公言する指揮官も右ウイングに固定する方針を明言しているが、チームの不動の1トップだったイタリア代表FWマリオ・バロテッリのリバプール移籍により、資金を手にしたチームはスペイン代表FWフェルナンド・トーレス、リバプールFWファビオ・ボリーニ、チェルシーMFマルコ・ファン・ヒルケンらの獲得に動いている。
元フランス代表FWジェレミー・メネズという実力派ウインガーもコンディションを上げており、イタリア代表FWステファン・エルシャラウィもいるために、シーズンを通じて、本田の先発当確はまだ青信号というわけではなさそうだ。
「本田の不利な点は本来のポジションではないということ」
一方、ライバル紙ガゼッタ・デロ・スポルトのファビアーナ・デッラ・ヴァッレ記者も本田のインザーギ政権での先発固定について時バレンシア期尚早という考えを示す。
「今季はリーグだけだから、試合数が少ない。イタリア杯があるけれど、それが懸念材料。重要なことはインザーギ監督がどういう起用をするか、による。彼の好きなポジションはトップ下の司令塔だ。現在のインザーギのフォーメーションには純粋な司令塔という位置は存在しない。どうやって起用すればいいか試していたところで、3トップの右で監督は起用している。あるいは中盤での起用も今後あるかもしれない」
バレンシア
前監督のクラレンス・セードルフは本田をトップ下でほとんど起用せず、ブラジル人司令塔カカにそのポジションを託した。4-3-3システムではトップ下は当然存在しないが、本田は試合の局面によって中央にも進出することで、自らのカラーを打ち出そうという姿勢も見せている。
「本田の不利な点は本来のポジションではないということ。メネズをミランに連れてきたのはインザーギ。ヨーロッパのカップ戦に出場できない今季は公式戦が限られていることも、本田にとっては不利。プレーチャンスを手にできることが難しくなる」
同記者はポジションの問題に加え、今季パリ・サンジェルマンから加入したウインガー、メネズがインザーギ監督の肝入りの補強だったことを指摘している。合宿では故障で出遅れていたメネズだが、徐々に調子を上げている。
プレシーズンで活躍しても、やはり公式戦で結果を残さなければカルチョの国ではさしたる意味は持たないのだろうか。昨季の雪辱を晴らさなければいけない本田にはさらなる奮起が期待される。
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