【日経平均】約5年11ヵ月ぶりの円安でも結局7.5円安
4日のNYダウは8.70ドル安。NASDAQは10ポイント下落した。ECB(欧州中央銀行)は理事会で政策金利を史上最低水準の0.05%に引き下げ、10月からABS(資産担保証券)とカバードボンド(債権担保付き社債)の買入オペを始めると決定。FRBの「QE1~3」にならった量的緩和政策に踏み切るだけでなく政策金利も0.1ポイント引き下げたのがサプライズ。ユーロは大幅安でヨーロッパ市場では債券高と金融株中心の株高が進行した。NYダウは序盤に取引時間中の史上最高値を更新したが、ADP雇用統計の20.4万人増が市場予測より下で、新規失業保険申請件数が市場予測よりも悪化すると、雇用統計への不安感でマイナス圏に押し下げられた。
前日、日銀会合終了後の記者会見で黒田総裁は「雇用が改善し企業業績も好調で投資も積極的」と強気の姿勢を崩さなかったが、「耐久消費財を中心に弱いところもある」「成長率が昨年4月の予想より若干下振れた」と経済指標を気にする発言もあった。日銀が2014年度の経済成長率見通しを現在の1.0%から引き下げる方向で検討に入ったという報道もあった。日銀会合は10月は2回ある。
安倍改造内閣の支持率は日経は60%、読売は64%に上昇。共同通信は54.9%、毎日は47%。5日朝方の為替レートは取引開始直前に円安に大きく動いた。午前8時40分頃からドル円は105円台前半が後半に、ユーロ円は136円台前半が半ばに。午前中にドル円は105円71銭まで進み、2008年11月以来約5年11ヵ月ぶりの円安水準になった。
CME先物清算値は15710円。日経平均は主力株中心に堅調で116.46円高の15792.64円で始まる。TOPIXも上昇して1300台に乗せる。しかし「円安は全てを癒す」とはいかず、逆に日経平均は始値が最も高い「寄り天(寄り付き高値)」でズルズル下落する一方。午前9時台のうちに15720円そこそこまで下げ、10時台前半には一時15700円を割り込んでTOPIXはマイナスになった。中国市場は上海が上昇、香港は下落で開始。その後は少し持ち直し小康状態だったが、11時台には再び15700円を下回り、前引けは15702円でTOPIXはマイナスだった。
後場は前引けから少し上昇して始まるが、日経平均は15720円前後、TOPIXは前日終値前後で小動きする状態が続く。為替レートはドル円は105円台前半に、ユーロ円は136円台前半に戻っていた。変化が出たのは午後1時を回ってからで、TOPIXがまずマイナス圏に深く沈み、日経平均も15700円を割って安値を更新しながら1時21分にマイナス圏に落ちる。為替は徐々に円高方向。日経平均は1時39分に15641円で底を打ち少しずつ値を戻す。2時に7月の景気動向指数速報値が発表され、一致指数は2ヵ月ぶりに0.2ポイント上昇し109.9、先行指数は2ヵ月連続で0.6ポイント上昇し106.5と悪くなかった。
2時台にはプラスに浮上したが、何度も上値を抑えられる。イベントが多かった今週は前週末から最大約400円も上昇した上に、雇用統計発表直前の様子見に加えて利益確定売りの金曜日で手じまい売りも多い。終盤は前日終値付近でもみあいプラスにのるか、そるか最後までわからなかったが、結局7.50円安の15668.68円と続落し3勝2敗、前週末8月29日の終値から244.09円上昇して今週の取引を終えた。為替レートの円高方向への折り返しに合わせた尻すぼみの一日で日中値幅は151円。TOPIXは-3.18の1293.21。売買高は20億株、売買代金は1兆6980億円で今週、2兆円超えは3日の1日限りだった。東証2部指数は0.05%上昇で3日ぶりに反発していた。
東証1部の値上がり銘柄は603。値下がり銘柄は1044で全体の57%を占めた。33業種別騰落率は6業種が上昇、27業種が下落。プラスのセクターは輸送用機器、ガラス・土石、電気機器、ゴム製品、海運、水産・農林。マイナスのセクターの下位は鉱業、その他金融、パルプ・紙、不動産、銀行、陸運など。
日経平均採用225種は値上がり69銘柄、値下がり138銘柄。プラス寄与度1位はファナック <6954> の+14円、2位はファーストリテイリング <9983> の+3円で、ともに4日続伸し日経平均を下支えした。マイナス寄与度1位はアステラス製薬 <4503> 、2位はヤマトHD <9064> で、ともに-2円。
銀行セクターは業種別騰落率29位と不振。メガバンクのみずほ <8411> は1.3円安、三菱UFJ <8306> は5.2円安、三井住友FG <8316> は2.5円安。東北の地銀2行の持株会社じもとHD <7161> は3月期通期の経常利益見通しを35億円から38億円に上方修正して6円高で年初来高値を更新した。野村HD <8604> は5.3円安。前日の主役のマネーパートナーズG <8732> はマスターカードとの提携話が出て売買高、売買代金とも1位の「2冠」で前場に年初来高値を更新したが28円安で値下がり率4位。同業のマネースクウェアジャパン <8728> は90円高で年初来高値を更新し値上がり率1位。今週はFX関連銘柄の値動きが派手だった。
輸送用機器セクターは業種別騰落率トップ。自動車大手はトヨタ <7203> は28円高。4代目「ロードスター」を公開したマツダ <7261> は7円高。三菱自動車 <7211> は3円高。しかしホンダ <7267> は0.5円安。日産 <7201> は前日、「マーチ」「ノート」「ラティオ」の合計11万5774台のリコールを発表して3円安だった。電気機器セクターも業種別騰落率3位だったが、東芝 <6502> は4.9円高、日立 <6501> は2.6円高、富士通 <6702> は0.7円高だったがパナソニック <6752> とシャープ <6753> は値動きなし、NEC <6701> は水漏れを遠隔検知するシステムを開発というニュースがあったが3円安、ソニー <6758> は40円安。トレンドマイクロ <4704> はメリルリンチがレーティングを引き上げて80円高だった。
関西電力 <9503> は70年代に完成した美浜原発1、2号機の廃炉の検討に入ったと報じられ2.5円高。福井県や美浜町と具体的な協議に入る。政府は再稼働への理解を求めるために電力各社に老朽原発の整理計画を年内に決めるよう求めている。北海道電力 <9508> は冬のボーナスの支給を見送る方針を固めて4円安。泊原発の再稼働のメドが立たず今期の4期連続最終赤字を避けるため電気料金再値上げを7月に申請したのに伴う措置。
新日鐵住金 <5401> は事故が起きた名古屋製鉄所の操業を近く再開すると報じられたが1.2円安で3日続落。何度も事故を起こして、かつて作家の佐木隆三氏が小説の中で描いた誇り高き鉄鋼マンはどこに行ったのか? 名村造船所 <7014> は49円高で値上がり率6位。10月にその完全子会社になり26日で上場廃止になる佐世保重工 <7007> は8円高で同4位。造船業は円安メリットが出る業種。連騰が続いた古河電池 <6937> はさすがにこの日は利食い売りされて137円安で値下がり率1位だった。
積水ハウス <1928> は2~7月期中間決算を発表。通期見通しを売上高は400億円、純利益は30億円下方修正したが、中間期は営業利益28.7%増、経常利益30.5%増、純利益23.9%増で5期連続増益と好調で28.5円高。一棟単価が上昇し粗利率、営業利益率が改善するなど業績の中身が良い。稲葉製作所 <3421> は大型倉庫が好調で7月期の純利益が6割増という業績観測で38円高。
ユニ・チャーム <8113> は中国で高級品の紙おむつを発売すると報じられ30円高。武田薬品 <4502> がアメリカで販売した糖尿病治療薬「アクトス」をめぐる製造物責任訴訟で、ルイジアナ州の連邦地裁は60億ドルの賠償金支払いを命じる陪審員評決を支持する判決を下した。武田は再審理や大幅減額を求めているが15.5円安だった。
福岡市で開かれた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)小委員会が閉幕し、日本近海を含む北太平洋海域でクロマグロの30キロ未満の未成魚の漁獲枠半減で日本、アメリカ、韓国などが合意した。2015年から実施される。水産大手の日本水産 <1332> は値動きなし、マルハニチロ <1333> は1円高。近畿大学と組んで養殖マグロの販路を開拓する豊田通商 <8015> は21円安。
ヤマトHDはUBSがレーティングを引き下げて60円安。東京ドーム <9681> は1月期通期見通しを営業利益は89億円から95億円に、経常利益は63億円から73億円に上方修正し16円高。巨人軍が広島、阪神と優勝争いを繰りひろげ観客動員が増え、2~7月期の業績が計画を上回ったおかげ。首位を独走されたら面白くない。カラオケ店や介護事業を営む東証2部のウチヤマHD <6059> は11日付の東証1部指定替えを承認された。東証1部指定記念配当を実施し中間配当の予想を5円から6円に増額して26円高。
ネット・コンテンツ関連では、コロプラ <3668> は売買代金11位で95円高。スクエニHD <9684> は83円高で値上がり率12位。サイバーエージェント <4751> は東証1部昇格第1日だったが150円安で値下がり率12位と新入生に手荒な歓迎。同じ日の1部新入生の建設資材商社の橋本総業 <7570> が60円高で値上がり率7位に入ったのとは対照的だった。
この日の主役は新興市場。日経ジャスダック平均は0.08%下落したが東証マザーズ指数は0.36%上昇した。大泉製作所 <6618> は140円の大幅高。ミクシィ <2121> はプラスとマイナスの間を行ったり来たりした末に50円高で終えたが、創薬ベンチャーのそーせいG <4565> はストップ高の700円高、トレックスセミコンダクタ <6616> もストップ高の1000円高。メディアシーク <4824> は、7月期の業績見通しを最終赤字転落に下方修正するとストップ安比例配分の150円安で、出来たのは3万株だけ。こうしたメリハリの良さが新興市場の持ち味で、だからこそ個人投資家に愛されるのだろう
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