「ユニクロ」対決へ、錦織は日本人初の4大大会決勝進出めざす
ノバク・ジョコビッチ
9月5日(ブルームバーグ):テニス4大大会最終戦の全米オープンで錦織圭(日清食品)は6日(日本時間7日)の準決勝で世界ランキング首位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。どちらもアパレルチェーンでアジア最大のファーストリテイリングがスポンサー契約を結ぶ選手で、「ユニクロ」対決が実現する。
「本当にびっくりで、こんなこと起こるなんて」とFリテイリの広報担当、無敵絵里子氏は4日の電話取材で話した。「グランドスラムという世界中継されるような番組で、1つのコートでユニクロ対決が実現するというのはユニクロにとってすごくいいこと」と述べた。錦織とは2011年1月、ジョコビッチとは12年5月にスポンサー契約を交わしており、両選手ともユニクロのロゴ入りウェアを着る。
ノバク・ジョコビッチ
同社では両選手のウェアをモデルとした商品を販売しており、全米オープンにあわせたラインアップは8月25日に発売した。無敵氏によると錦織が「ベスト8やベスト4に決まってからは駆け込みで売り上げが伸びて、今はほぼ在庫がない状態」。増産の予定はないという。
ウィンブルドン選手権の今年の覇者、ジョコビッチは3日の準々決勝で、世界ランキング9位のアンディ・マリー(英国)をセットカウント3-1で下した。同11位の錦織は、同4位のスタン・ワウリンカ(スイス)にセットカウント3-2で勝って日本人男子として96年ぶりの4強進出を果たした。4大大会シングルスで男女を通じて日本人選手が決勝の舞台に立ったことはない。
ノバク・ジョコビッチ
宣伝効果
錦織は、フィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)やサッカーの本田圭佑(ACミラン)、米大リーグのイチロー(ヤンキース)と並ぶ「メジャーな選手になってきた」と第一生命経済研究所の永浜利広首席エコノミストは話す。
永浜氏は今回の錦織の宣伝効果は、12年の全豪オープンでのベスト8入りと比べても大きく、「ユニクロも世界展開をしようとしているわけで、こういう効果は国内よりもむしろ世界的な宣伝効果があがる」と電話インタビューで述べた。
ファーストリテイリングの広報担当、無敵氏は選手の試合結果に対するボーナスなど、契約の詳細についてコメントを控えた。
同社は20年の売上高5兆円達成を目標に掲げる中、積極的に海外展開を進めており、海外ユニクロ事業の13年9-14年5月期の売上高は前年同期比71%増の3277億円となった。
3月には中華圏などでの知名度向上を狙い、香港証券取引所に香港預託証券(HDR)を上場。米国での店舗展開について、柳井正会長兼社長は昨年10月「数年内」で100店体制を目指すと述べており、3月末時点で17店舗となっている。
1918年以来のベスト4入り
3日のニューヨーク(ナショナル・テニスセンター)で第10シードの錦織(24)は第3シードのワウリンカと戦い、最終第5セットを6-4で取った。大会サイトによると第1セットは3-6で落としたが、続く第2、3セットを7-5、7-6で奪取。第4セットは6-7で落としてフルセットの戦いになっていた。
錦織は日本人男子として、1918年の熊谷一弥以来の全米オープンでのベスト4入りとなった。錦織は1日から2日にかけての4時間超の試合でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破り、92年ぶりにベスト8に進出していた。ワウリンカは4大大会の1つ全豪オープンの今年の覇者。
準々決勝後に錦織は「今は言葉が出ないが、競り勝ったのは良かったし、うれしい」とNHKが放送したインタビューで語った。集中力を切らさずに最後まで戦えた、攻める気持ちを失わずに戦ったなどとして「まずは休んで次の準決勝に備える」とも述べた。
提携企業
東洋証券投資情報部の檜和田浩昭シニアストラテジストは、錦織の勝利について「快挙だと思う」として「優勝すれば提携企業がテーマとして材料視されるかもしれない」と予想した。
錦織と所属契約を結ぶ日清食品の広報担当、金谷雅志氏は「グループ社員一同、心から喜んでいる」と電話取材で言う。テニスなどのスポーツは、言語と関係なく世界中で楽しめるため、「グループの企業イメージやブランドイメージの向上には間違いなく貢献」するという。
金谷氏によると、同社では12年8月、錦織が監修したカップヌードル「ブイヤベース風シーフードヌードル」を数量限定で発売した。今後については「タイミングも含め随時検討している」という。
錦織の公式サイトによると、スポンサー契約を結ぶのは他にウイルソン、アディダス、ウイダー、タグ・ホイヤー、ジャックス、デルタ航空、IMGアカデミー、WOWOW。米フォーブス誌の電子版によると、錦織の昨年のスポンサー収入は900万ドル(9.5億円)で、獲得賞金と合わせると1050万ドルで、プロテニス選手としては世界10位だった。
年収トップはフェデラー
ジョコビッチは計2690万ドルで第3位。トップは、テニスでは世界ランク3位のロジャー・フェデラー(スイス)で計7150万ドルだ。
89年12月29日に島根県松江市で生まれた錦織は、5歳でテニスを始めた。小学6年生の時に史上5人目の全国制覇3冠。中学2年生の時に財団法人盛田正明テニス・ファンドの強化選手として米フロリダ州のニック・ボラテリーテニスアカデミーに留学した。07年10月にプロ転向を表明、09年はひじの故障と手術でほぼ1年を棒に振った。
今年4月のバルセロナ・オープンでは決勝でサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)を破って優勝。5月のマドリード・オープンでは決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と戦ったが、途中棄権で準優勝だった。この5月に世界ランキングを9位まで上げて、日本人男子の最高記録を更新していた。
全米オープンのもう一方の準決勝は、ガエル・モンフィス(フランス)を3-2で下したフェデラーと、マリン・チリッチ(クロアチア)が顔を合わせる。
英ブックメーカー(賭け屋)のラドブロークスによると、日本時間午後1時半現在、錦織が今回の全米オープンに優勝するオッズは20対1。1万円を賭ければ21万円になる計算だ。ジョコビッチは1対2、フェデラーは9対4、チリッチは16対1で、残った4人の中で錦織の優勝する可能性が最も低いとみられている。
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