三菱ふそう、HVバス再参入へ 「環境に優しい五輪」で需要見込み
三菱ふそうトラック・バスが燃費性能に優れたハイブリッド車(HV)のバス生産に再参入する方向で検討していることが1日、分かった。エンジンが不得意な低速走行をモーターで補う仕組みのHVは、停発進を繰り返す都市部の路線バスに適している。2020年の東京五輪ではバス需要も高まるとみられ、開催時期に間に合うよう18年ごろまでの投入を目指す。
三菱ふそうは10年の排出ガス規制(ポスト新長期規制)導入に伴い、認証の取得費用が高額で採算がとれないとして同年にHVバスから撤退した経緯がある。
ただ、「環境に優しい五輪」を目指す東京五輪では会場となる臨海部周辺の交通手段としてバスが活躍する見通し。環境性能が高いバスの受注増が期待される。
三菱ふそうも拡販につなげるためHVバスへの再参入が必要と判断した。
開発では、親会社の独ダイムラーがトラック部門のHV開発拠点として三菱ふそうの川崎工場(川崎市)に設立した「グローバルハイブリッドセンター」の技術を活用する見通しだ。
併せて五輪需要を見込み、バス製造拠点の子会社「三菱ふそうバス製造」富山工場(富山市)の生産能力を来夏にも現状の月600台から2割弱増強する。
国内で大型バスを生産する3社のうち日野自動車は路線バスと観光バスで、いすゞ自動車も路線バスでHVモデルを販売している。三菱ふそうが再参入すれば3社でHVバスがそろう。
HVバスの国内販売台数は合わせて年間200台程度に留まる。ただ、バス市場全体では東京五輪を控えた訪日外国人の増加で大型観光バスなどの受注が増え、明るさが見えている。日野も今後は燃費性能を改善するなどしてHVバスの販売をてこ入れしたい構えで、商用車メーカー同士の開発競争が激しくなりそうだ。
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