<モントリオール映画祭>「ふしぎな岬」受賞 温かさ評価
ふしぎな岬の物語
【モントリオール広瀬登】第38回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞に輝いた吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」(成島出(いずる)監督)。北米最大級の映画祭での受賞は、人と人が寄り添いつながることが今、国境や人種を超えて求められていることを改めて示したといえる。
ふしぎな岬の物語
穏やかな海に囲まれた岬の喫茶店は、誰も拒まない。吉永さん演じる店主は、たとえ相手が泥棒であってもコーヒーをいれ、「失敗してもいいのよ」と慰める。母を失った後、虹を追いかけて店を訪れた初対面の少女にもまるで長年、本当の母子であったかのようにグッと抱きしめ、「大丈夫」と声をかける。
そうした作品世界に、カナダの観客の一部からは「いい人ばかりだ」と皮肉る声も上がった。しかし審査員たちはあえて本作に審査員特別大賞を与えることで、「いい人」こそ最も必要な人間のタイプであることを再確認したのだろう。
全編に流れる温かい空気は、吉永さんに負うところが大きい。2011年の東日本大震災で「亡くなった人と生きている人の間で命のリレーのようなものが行われてきた」と語る吉永さん。森沢明夫さんの原作と出合った時、「これこそ私がやりたい作品」と運命を感じ、主演だけでなく、プロデュースを初めて引き受けた。
「喫茶店の中の物語で、どうしても小さくなってしまいがち。自然を映し出したかった」。当初のシナリオでは店内で開かれるはずだった結婚式を、ポピーの花畑に移したり、原作にはなかった鯨祭りを復元したりと脚本作りから積極的に関与した。
長年、詩の朗読を続ける経験もあって「この作品には詩が合うのでは」と、成島監督と一緒に金子みすゞの詩も2編劇中に使った。
その一つが「海の果て」だ。<雲の湧くのはあすこいら、虹の根もともあすこいら。いつかお舟でゆきたいな、海の果てまでゆきたいな>。遠いカナダで獲得した本賞は、太平洋を越えて、人々の心に大きな七色の虹をかけたのではないか。
tumi バッグtumi 26108dunhillティファニー ネックレス 人気ドルチェアンドガッバーナcoach アウトレットtoryburchクレージュシャネル マトラッセルイヴィトン バッグミュウミュウ バッグ財布 レディース 人気オメガ シーマスター アクアテラ